07/29(土) 07/30(日) 開講形態:集中/- 講座番号 G2325103 受付終了 ‶ジェンダー″が変える世界の見方 #Me Too パイオニアの女性文学 遠隔(WEB) 文学・思想・哲学 [総合]学芸基礎講義1~10 関連キーワード ネットで学ぶ 基本開講地・会場 ※ 遠隔(WEB) 開講日 2023/07/29(土) 、2023/07/30(日) ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 講義 受講料 15,000円 (講座料:15,000円、 諸費用:0円) 定員 50名 申込締切日 2023/07/19(水) 13:00 樋口一葉『たけくらべ』の美登利(鏑木清方画) お気に入り カートに入れる 到達目標と講座概要 ジェンダーの視点から日本の著名な文学作品、主に女性作家の作品の読みを通して、世界の新しい見方を身につけます。 性産業はなぜなくならないのか?家族とは何か?女性の賃金はなぜ低いのか?これまで家庭内の妻・母役割を担わされ、社会的には補助的労働に従事してきた女性たち。本講座では、近代のジェンダー化の過程を歴史的・社会的にもたどりながら、セクシュアリティ・家族・労働に焦点をあてて名作を読み、規範に縛られない女性の生き方を探ってみます。 スケジュール 07/29(土) 13:20~17:40 13:20-14:40 近代のジェンダー化と女性――未曾有のジェンダー化が行われた明治という時代を概観し、樋口一葉「たけくらべ」を中心に、吉原遊廓に囲い込まれていく少女像から公娼制度について探ります。 14:50-16:10 商品化される女性の身体――樋口一葉「にごりえ」を読み、銘酒屋街の私娼窟に生きる女性像を通して、性の商品化について考えます。 16:20-17:40 家族制度と恋愛の罠――恋愛を高らかに詠った与謝野晶子「みだれ髪」を取りあげ、「恋愛」概念がどのように生まれ、どのように展開していくかについて考えます。 [担当講師: 岡野 幸江 、小林 富久子 、矢澤 美佐紀 ] 07/30(日) 09:30~17:00 09:30-10:50 戦争花嫁と人種の越境――有吉佐和子『非色』をとりあげ、黒人兵の戦争花嫁として渡米したヒロインが様々な場所で労働してゆく中でいかに人種差別や民族的アイデンティティの問題に目覚めてゆくかを跡付けます。 11:00-12:20 「均等法」以降の女の労働――絲山秋子の「勤労感謝の日」をとりあげます。法律が整っても、女たちは理想と現実の間でつらい思いをしていました。その内実を、チョ・ナムジュの『82年生まれ、キム・ジヨン』を参照しながら考えます。 13:20-14:40 現代資本主義と女性労働――話題を呼んだ村田沙耶香『コンビニ人間』を中心に、桐野夏生、今村夏子、八木詠美など現代作家の作品にも触れながら、今日の女性労働者像から現代という時代を読み解きます。 14:50-16:10 セクシュアリティとジェンダー平等――女性の解放で優先すべきは経済的平等か社会的承認かをめぐる論争を踏まえ、近年話題となった『ノマドランド』『ベイビー・ブローカー』『ムクエゲ』などの映画から、ジェンダー平等、女性の解放とは何かなどを探ります。 16:20-17:00 補足とまとめ [担当講師: 岡野 幸江 、小林 富久子 、矢澤 美佐紀 ] 持参物 ○筆記用具 備考 【開講時間】1日目 13:20~17:40、2日目 9:30~17:00 ○オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を利用します。受講にあたっては、Zoom の基本的な操作ができることが必要です。 ○Zoom接続情報・配付資料・課題内容・成績評価方法等を通信教育課程の学習用サイト「airUマイページ」に掲載します。課題(事後レポート等)もairUマイページ(https://air-u.kyoto-art.ac.jp/)からの提出となります。具体的な受講方法は、受講票の「関連資料(Zoom遠隔)」をご参照ください。 ○Zoom接続情報は各日程ごとに当日開始30分前よりairU上で「出席ボタン」を公開します。「出席」ボタンをクリックするとボタン下部に青字でZoomURLが表示されますので、ZoomURLをクリックし、本講座のZoomに入室してください。 ○配付資料がある場合は、開講初日の3日前を目途にairUマイページに掲載します。 ○質問は講義の最後に時間をとりますので、口頭でお願いします。適宜お答えします。 [Webサイトの本講座詳細ページ] [URL]https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2325103 【「受講票アップロード通知メール」一斉送信日時 】7/12(水)09:05 上記、通知メールの一斉送信日時以降に申し込まれた方には、メールは送信されません。以下の手順で[受講票](pdf)をご確認ください。 ◎藝術学舎Webサイトにログイン>申込状況一覧>受講許可(開講前~開講中) 担当講師 岡野 幸江 (人間総合科学大学講師 近代文学研究者) 法政大学文学部卒業、同大学院博士課程満期退学。専門は日本の近代文学(特に女性文学や女性史)で、白百合女子大学、法政大学、共立女子大学等の講師を歴任。現在は人間総合科学大学講師のほか、埼玉県教育委員会の生涯学習文学・文芸指導員として市民講座などの講師を務める。著書に『女たちの記憶―近代の解体と女性文学』(双文社出版、2008年)、『平林たい子―交錯する性・階級・民族』(菁柿堂、2016年)、編著書に『木下尚江全集』(教文館、1990~2003年)、『女たちの戦争責任』(東京堂出版、2004年)、『戦争の記憶と女たちの反戦表現』(ゆまに書房、2015年)、『新編 日本女性文学全集』 第11巻(六花出版、2019年)などがある。 担当講師 小林 富久子 (早稲田大学名誉教授) ノースカロライナ大学英文科、及び、大阪外国語大学英語科卒。早稲田大学文学研究科博士課程満期退学。専門は日米女性作家研究。長年早稲田大学で米文学を教え 、同大ジェンダー研究所初代所長も務める 。お茶の水女子大学客員教授、ハーバード大学、カリフォルニア大学バークレー校等の客員研究員も歴任。最新の著書としては、『クァーキーな女たちの伝統ーー米文学研究者による日本女性作家論」(彩流社、2024)がある。他の著書としては 『円地文子―ジェンダーで読む作家の生と作品』(新典社、2005)、『ジェンダーとエスニシティで読むアメリカ女性作家―周縁から境界へ』(學藝書林、2006)があり、共編著には、 『ジェンダー教育/研究の深化のために―早稲田からの発信』(彩流社、2016)、『パンデミックとフェミニズム』(翰林書房、2022)などがある。 担当講師 矢澤 美佐紀 (法政大学講師) 法政大学文学部卒業、立教大学大学院博士課程満期退学。専門は日本の近現代文学。特に佐多稲子を中心とする戦前戦後や現代の女性文学を研究。城西大学、日本女子大学、柘植大学等の講師や城西国際大学ジェンダー女性学研究所専任研究員を歴任。現在は、法政大学、十文字学園女子大学等の講師をつとめる。著書に『女性文学の現在ー貧困・労働・格差—』(菁柿堂、2016年)、編著書に『佐多稲子アルバム』(菁柿堂、2013年)、『昭和後期女性文学論』(翰林書房、2019年)、『新編 日本女性文学全集』 第12巻(六花出版、2020年)、共著に『佐多稲子と戦後日本』(七つ森書館、2005年)、『少女文学事典』(東京堂出版、2015年)等がある。 お気に入り カートに入れる あなたへのおすすめ講座 現役俳優から学ぶ《言葉のニュアンスを伝える朗読法》 聴き手に伝わる「言葉のニュアンス」が感じられる読み方を、価値観として理解する。 皆さんは朗読する時に何に気をつけて読みますか?気持... 美術と映画 -映画のなかの画家たち- 西洋の有名な画家の生涯と作品に親しむ 映画の中で西洋の名高い画家たちはどのように描かれてきたのか。その絵画作品と比較しながら、画家... 日本文化の創世記とマンガ史概論 マンガの要素である物語性と表現技法の歴史をメディアの進化と共に学ぶ グローバル化した日本のマンガの原点は日本文化の本質と同期しながら、... 静物デッサンの遠近法 遠近法を理解し、静物デッサンの自然な形の捉え方を身につける デッサン・絵画からデザインパース画にいたるまで、対象を写実的に描こうと... 関連講座 ジェンダーから読む日米韓の女性文学 恢復の試みとしてのサバイバー文学―癌、病、障害を隠喩する
基本開講地・会場 ※ 開講日 ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 到達目標と講座概要 備考 スケジュール