到達目標と講座概要
青森市(ちょっとだけ七戸・十和田も)をフィールドに、地図×歴史×統計情報に、「一次情報」を加えた多角的な視点の観察方法を学ぶ。
現在、世界中で「アート思考・デザイン思考」の重要性が語られています。その2つの思考のポイントは「観察の視点」です。ひと口に観察と言っても、何をどのように観察するのでしょうか。本講座では、具体的な地域(青森市)を題材に、「多角的な視点」での観察の方法を学びます。「比較観察」をするときには、「時間的差異」と「空間的差異」で、私たちの生活を見比べてみましょう。具体的には、地図をX軸に、歴史をY軸に、統計情報をZ軸にすることで対象の構造を掴み、そこに自身が足を運んで得られた一次情報を加える観察方法によって、アイディアのヒントが見つかります。
アイディアは、「既存の情報の組み合わせ」から生まれます。引き出しを増やすために必要な新しい視点の獲得のためには、「旅・本・人」との出会いが重要だと言われています。本講座はオンライン授業ではありますが、青森市をフィールドに、旅と本と人に出会うことから生まれる気づきの喜びを感じていただきたいと考えています。
例えば、現代の私たちの価値観も、縄文時代の1万年の長さで俯瞰すると違った視点で見えるようになるかもしれません。コミュニティや家族の在り方、食の在り方など、異なる時間軸と地理軸の視点を獲得することによって、気づいていない資源に光が当てることができるかもしれません。
そうした、新しい価値を見つけるためのトレーニングを、本講座では「青森を旅するように」一緒に楽しみながらおこないましょう。
(講師がおすすめする、青森の名店もこっそりご紹介します)