06/22(土) 06/23(日) 開講形態:集中/- 講座番号 G2415120 受付中 ジェンダーから読む女性文学―日米の女性作家が描く性・家族・労働 遠隔(WEB) 文学・思想・哲学 [総合]学芸基礎講義1~10 関連キーワード ネットで学ぶ 基本開講地・会場 ※ 遠隔(WEB) 開講日 2024/06/22(土) 、2024/06/23(日) ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 講義 受講料 15,000円 (講座料:15,000円、 諸費用:0円) 定員 50名 申込締切日 2024/06/12(水) 13:00 アメリカで創始されたフェミニズム文学批評の最初の書として知られるケイト・ミレット『性の政治学』(Sexual Politics)の表紙 お気に入り カートに入れる 到達目標と講座概要 ジェンダーの視点から文学を読むとはどういうことかを、主に日本の著名な女性作家による作品の読みを通して身につける 1970年代に米国で創始された「フェミニズム文学批評」は、当初は男性作家批判や女性作家の称揚のみを旨としていたが、後には「男」/「女」の両極を乗り越える、より多様な読みを目指す「ジェンダー批評」へと発展している。本講座では、そうしたフェミニズム/ジェンダー批評の流れを概説後、主に日本の著名な女性作家が描く女性像に注目し、各々が作中いかに従来の固定的ジェンダー観を超える見方を示していたかを考察する。 スケジュール 06/22(土) 13:20~17:40 遠隔(WEB) 13:20-14:40 ジェンダーの視点から文学作品を読むとは?ーーフェミニズム批評からジェンダー批評への流れ 14:50-16:10 「儒教的女性」/「家庭の天使」から「解放された女性」へーー樋口一葉、オルコットにおける19世紀的女性から田村俊子、宮本百合子等における「青鞜」後の「新しい女」像を問う。 16:20-17:40 1970年代に盛んとなった第2派フェミニズム後の女性像ーーエリカ・ジョング『飛ぶのが怖い』、津島佑子『寵児』を通して「女らしさ」/「母性」神話の崩壊を辿る。 [担当講師: 小林 富久子 、岡野 幸江 ] 06/23(日) 09:30~17:00 遠隔(WEB) 09:30-10:50 自由への希求と二重の足かせ---李良枝「由熙」、米谷文子『過越しの祭』を中心に、民族や宗教のはざまで抑圧される女性の問題を 考える。 11:00-12:20 多用な家族、性、仕事へ ――村田沙耶香『コンビ二人間』/高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』を通して現代の女性労働について探る。 13:20-14:40 性と人種を越境する女性作家たち(日本篇)ーー有吉佐和子『非色』、山田詠美『ベッド・タイム・アイズ』を通して固定的「性」/「人種」概念の軛(くびき)とそこからの解放を考える。 14:50-16:10 性と人種を越境する女性作家たち(アメリカ篇)ーー前回と同じテーマをケイト・ショパン「デジレの赤ん坊」、アリス・ウォーカー『カラー・パープル』を通して考える。 16:20-17:00 補足とまとめ [担当講師: 小林 富久子 、岡野 幸江 ] 持参物 ○筆記用具 備考 【開講時間】1日目 13:20~17:40、2日目 9:30~17:00 ○本講座は、通信教育課程の学習用サイトairU(https://air-u.kyoto-art.ac.jp/)とZoom(オンライン会議アプリ)を利用して受講します。Zoomは必ず最新バージョンに更新しておいてください。 ○具体的な受講方法は、受講票(開講2週間前をめどに発行)でご案内します。開講前日までに必ず確認してください。 ○Zoom接続情報は、開講日毎に当日の開始30分前よりairUで公開します(受講票の関連資料 p.3-4参照)。 ○配付資料がある場合は、開講初日の3日前をめどにairUに掲載します。 ○質問は講義の最後に時間をとりますので、口頭でお願いします。適宜お答えします。 担当講師 小林 富久子 (早稲田大学名誉教授) ノースカロライナ大学英文科、及び、大阪外国語大学英語科卒。早稲田大学文学研究科博士課程満期退学。専門は日米女性作家研究。長年早稲田大学で米文学教授を務め、同大ジェンダー研究所初代所長としてジェンダー研究の普及にも尽力。お茶の水女子大学客員教授、ハーバード大学、カリフォルニア大学バークレー校等の客員研究員も歴任。著書に『円地文子―ジェンダーで読む作家の生と作品』(新典社、2005)、『ジェンダーとエスニシティで読むアメリカ女性作家―周縁から境界へ』(學藝書林、2006)、共編著に『ジェンダー教育/研究の深化のために―早稲田からの発信』(彩流社、2016)、『パンデミックとフェミニズム』(翰林書房、2022)などがある。 担当講師 岡野 幸江 (人間総合科学大学講師 近代文学研究者) 法政大学文学部卒業、同大学院博士課程満期退学。専門は日本の近代文学(特に女性文学や女性史)で、白百合女子大学、法政大学、共立女子大学等の講師を歴任。現在は人間総合科学大学講師のほか、埼玉県教育委員会の生涯学習文学・文芸指導員として市民講座などの講師を務める。著書に『女たちの記憶―近代の解体と女性文学』(双文社出版、2008年)、『平林たい子―交錯する性・階級・民族』(菁柿堂、2016年)、編著書に『木下尚江全集』(教文館、1990~2003年)、『女たちの戦争責任』(東京堂出版、2004年)、『戦争の記憶と女たちの反戦表現』(ゆまに書房、2015年)、『新編 日本女性文学全集』 第11巻(六花出版、2019年)などがある。 お気に入り カートに入れる あなたへのおすすめ講座 クリエイティブに役立つ色彩論 到達目標・色の意味を理解し、その活かし方を知る 講座概要・色彩の基礎知識からスタートし、色彩の心理的効果、文化や歴史、地域、宗教な... 「水墨II」4講座セット 2020年度より「水墨Ⅱ」では、1年分の講座(1~ 4の4講座)のセット申込(一括申込)が可能となりました。「履修証明プログラム」の「リ... 松尾大社の祭事(遠隔+対面) 神社信仰の有りようを身につける 洛西に位置する松尾大社は、賀茂神社とともに京都市のなかでも最も古くからある神社です。古代から今日に... 描いてわかる!イラスト&漫画の背景講座 「正面から見た構図」と「斜めから見た構図」で建物が描けるようになる。 今回は風景や背景作画の基本となる 「正面から見た構図」(一点... 関連講座 詩があれば人生は豊か 「自分史」編集講座 自らの歴史を言語化する「自分史」を実践的に制作するための講座です。単なる自分語りの枠組みを超えた、「読んでおもしろい自分史」をつくるため...
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