08/17(土) 08/18(日) 開講形態:集中/- 講座番号 G2425110 受付終了 戦後文学と現代 -大江健三郎を読む- 遠隔(WEB) 文学・思想・哲学 [専門]学芸専門講義1~10 関連キーワード ネットで学ぶ 基本開講地・会場 ※ 遠隔(WEB) 開講日 2024/08/17(土) 、2024/08/18(日) ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 講義 受講料 15,000円 (講座料:15,000円、 諸費用:0円) 定員 50名 申込締切日 2024/08/07(水) 13:00 日本で二人目のノーベル文学賞を受賞した戦後文学を代表する作家大江健三郎。大江文学とその時代に触れる。 お気に入り カートに入れる 到達目標と講座概要 大江健三郎の初期作品から戦後の日本社会を読み解き、時代や社会の視点から文学を批評的に考察する方法に入門する。 ウクライナ、ガザ、戦渦が絶えることのない今、日本の戦後文学を見直し、戦渦と戦後の社会で人がどのように生きたのかを共に考えたいと思います。アジア太平洋戦争下の日本、敗戦後の日本社会を生きた作家たちはその体験をどのように文学作品に描いたのでしょうか。今回は日本で二人目のノーベル文学賞作家であり、戦後日本の社会と人間の生のあり方を描き続けた大江健三郎を読み、時代や社会の視点から文学を批評的に考察する視座の獲得を目指します。 スケジュール 08/17(土) 13:20~17:40 13:20-14:40 「戦後のはじまりと作家・大江健三郎の誕生」ーー1945年以降の戦後史と作家のデビューからこれまでの仕事を概説する。 14:50-16:10 「短編『死者の奢り』を読む」ーーデビュー当時の作品に描かれたテーマを受講生とともに考え、当時の社会状況を読み解く。 16:20-17:40 「大江健三郎が描いた戦後日本の像」ーー大江がとらえた戦後日本社会の重層的な様相をたどる。 [担当講師: 奥 憲介 ] 08/18(日) 09:30~17:00 09:30-10:50 「60年安保の時代と作家たち」ーー戦後、主体の回復について葛藤していた大江健三郎は60年安保問題をきっかけに新たな主題を獲得していく。当時の時代背景と同時代の作家たちの肖像を概観しながら大江が乗り越えようした課題を考える。 11:00-12:20 「主題の広がりと時代精神」ーー『セヴンティーン』『叫び声』『日常生活の冒険』などこの時期の大江作品の主題の広がりをみる。 13:20-14:40 「短編『空の怪物アグイー』を読む」ーー政治の季節の渦中に大江は個人的な人生の困難にぶつかり、家族に目を向けるようになる。作家が個人的な課題といかに向き合おうとしたかを受講生とともに読み解く。 14:50-16:10 「新しい生への葛藤」ーー『ヒロシマ・ノート』『個人的な体験』『万延元年のフットボール』を中心に、大江が自らの生の回復と戦後社会のあり方をいかに切り結んでいったか、作品と社会、作家と時代の関連についてさぐる。 16:20-17:00 講座全体のまとめーー大江健三郎は戦後という時代をどう生きようとしたのかを考える。 [担当講師: 奥 憲介 ] 持参物 筆記用具、指定図書『「新しい時代」の文学論~夏目漱石、大江健三郎、そして3.11後へ 』奥憲介著(NHKブックス)※開講までに各自購入してください。 備考 【開講時間】1日目 13:20~17:40、2日目 9:30~17:00 ○本講座は、通信教育課程の学習用サイトairU(https://air-u.kyoto-art.ac.jp/)とZoom(オンライン会議アプリ)を利用して受講します。Zoomは必ず最新バージョンに更新しておいてください。 ○具体的な受講方法は、受講票の「関連資料(Zoom遠隔)」に掲載しています。開講前日までに必ず確認してください。 ○Zoom接続情報は、開講日毎に当日の開始30分前よりairUで公開します(受講票の関連資料 p.3-4参照)。 ○配付資料がある場合は、開講初日の3日前をめどにairUに掲載します。 [Webサイトの本講座詳細ページ] [URL]https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2425110 【「受講票アップロード通知メール」一斉送信日時 】7/31(水)15:50 上記、通知メールの一斉送信日時以降に申し込まれた方には、メールは送信されません。以下の手順で[受講票](pdf)をご確認ください。 ◎藝術学舎Webサイトにログイン>申込状況一覧>受講許可(開講前~開講中) 担当講師 奥 憲介 (批評家) 京都在住。慶応義塾大学文学部卒。東日本大震災、福島第一原発事故をきっかけに文学評論に取り組みはじめる。「開高健論―非当事者性というフロンティアを生きる」(掲載は『すばる』2019年4月号)で2018年すばるクリティーク賞佳作。以降、戦後文学や現代社会に関する評論を文芸誌等に発表している。著書に『「新しい時代」の文学論―夏目漱石、大江健三郎、そして3.11後へ』(NHKブックス)がある。 お気に入り カートに入れる あなたへのおすすめ講座 誰もが描けるようになる!『背景』講座~正面・斜め構図の建物 (屋内と屋外)編... 「正面から見た構図」と「斜めから見た構図」で建物が描けるようになる。 今回は風景や背景作画の基本となる 「正面から見た構図」(一点... 人物木炭デッサン(ヌード) 対象を捉える力を身につける 裸婦を描くことは物を見て描くことの基本であるばかりでなく、形の美しさを知り、人体の構造を読み取るという... 日本画研究講座オンライン 「表現力」を身につける 本講座は、現在、制作に取り組んでいる作品をより良くするために必要なことを学ぶ講座です。一人一人が自己修練や... 芸大生のためのマーケティング発想法 社会で役立つ論理思考力とマーケティング基礎力を身につける 私たちは生活をしていく上で様々なことを考え決断しています。しかし考えがま... 関連講座 ジェンダーから読む日米韓の女性文学
基本開講地・会場 ※ 開講日 ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 到達目標と講座概要 備考 スケジュール