到達目標と講座概要
芸術の発想力を身につける
アーティストが、世界にも日本にもたくさんいるというのに、芸術系の大学や専門学校がいっぱいあるというのに、日本の社会には、「アート」は仕事にならない、経済効果を生まないという不文律がどうもあるようで、人間としての教養、高尚な趣味、品の良い道楽としてのアートと、認識されてしまっているところが多々あるようです。しかし実際のところ、バスキアの作品を100億円を超える価格で、日本の若き起業家が買ったことが、大きなニュースになったように、世界のアートマーケットはそれなりに大きく動いているのです。21世紀に入ってアジアはその流通の大きな市場を作ろうとしています。表現して満足するだけではなく、「それが評価され、求められるようになりたい」というのは、アーティストの絶対的な希望であると思います。
この「東京藝術学舎アートファクトリー2024」は、様々なジャンルでクリエーションするアーティストと向かい合い、その表現活動を考え、アート市場への参入を目指す、新しい形の講座です。ミュージック、パフォーマンスを中心とした松任谷正隆、ビジュアル表現、造形、言葉に関わる榎本了壱、それに加えて、グラフィック・アーティストの伊藤桂司によって、これまでにない発想力を鍛え、実践していく講座です。講座の最終回では、その成果を展示する展示会イベントも展開します。「東京藝術学舎アートファクトリー2024」は、これからのアーティストを育て、アートマーケットを切り開くことに真剣に取り組みます。