到達目標と講座概要
一人一人が一歩先の、顔・人体表現を身につける
見ているモノを、ありのままに描くこと。このシンプルな行為が、見方や感じ方、考え方を深める源となります。本プログラムでは、人体を対象に、様々なレッスンを通して視点を広げ、観察を深めていきます。「人の顔や体の形」は、私たちが一番よく知る形です。しかし、いざ描いてみると上手く描けません。それは、誰もがよく知る形だからこそ、形のバランスの違いがすぐに分かり、より正確に描くことが求められるからです。そして、モデルさんを目の前にすると、その複雑さに圧倒され、どのように描けば良いのか迷ってしまいます。良い形を描くには見方の工夫が必要です。また、実は描く前から、より良い形の記憶があることも大切です。本プログラムでは「10のレッスン」を準備しました。時に見ないで描くことや、立体で顔の構造を掴む塑像制作も含め、各レッスンで焦点を絞って観察を行い、複雑な情報を整理して、分かりやすく制作が進められるように工夫しています。レッスンを重ねるごとに、良い形の記憶が培われ、そして、記憶を重ねるごとに、より深い観察が可能になり、人間らしい自然な形が描けるようになります。観察力を高めたい方、絵画やイラスト、アニメーション等、自らの表現の中で、妥協せずに良い人の形を表現したいと思われている方が対象です。
<単位認定について>
2日間の連続する開講日程を受講し課題に合格することで、「1単位」修得できるカリキュラムで講座を構成しています。全8日間全てに出席・課題に合格することで4単位(1単位×4セット)の修得が可能です。1単位を修得するための開講日程は次のとおりです。
(1)6/1(火)、6/2(水)[1単位]、(2)7/13(火)、7/14(水)[1単位]、(3)10/19(火)、10/20(水)[1単位]、(4)2022/1/25(火)、1/26(水)[1単位]、計4単位
上記の2日間1セットのうち、1日でも「欠席・遅刻・早退」が発生した場合はそのセットの単位は取得できませんが、他のセットに出席・課題合格することで残りの単位取得が可能です。
※本講座は京都芸術大学 履修証明プログラム「知覚探究Ⅰ-1~4」に該当します。