到達目標と講座概要
「一人一人が、伸びやかに、自信を持って表現できる力」を身につける
私は何をどう描きたいのか・・・それは、表現を探し求める時、全ての皆さんが向き合う最も大切な課題です。簡単に見いだせないのは言うまでもありませんが、それを探す過程は、表現者にしか味わえない、尊く充実した時間です。日本画には歴史の中で培われてきた様々な技法があり、それらの技法の習得はもちろん必要なことですが、最も大切なのは、絵画を決定づける、「形」と「色」に、徹底してこだわり続けることです。なぜなら「形」と「色」に、作者が、何を見て、何を感じてきたのか、その歴史が全て現れるからです。同じテーマや構図で描いたとしても、形や色から受ける印象によって、見応えには雲泥の差が生じます。本講座では、まずは「形」に真正面から向き合います。徹底した形の観察にはじまり、「形の純化」を通して、私らしい形の発見を重ね、形の見方を深め、表現力の高みを目指します。やさしくも深い観察眼で、あるがままに自然界の小宇宙:ビオトープを描きだす磯部光太郎が、皆さんが伸びやかに表現できるようになるために、1年の時間をかけ、じっくり深くアドバイスします。
◯本講座では、「形の純化」を、何枚もの写生により徹底的に学び、各自の表現の質を高め、本画(20号サイズ)を1点を描きます。
<受講資格>
今までに8枚以上の本画(ほんが)の制作経験を有する方で、かつ「自分らしい表現を探し続けたい!」という向上心をお持ちの方。
※本画(ほんが)とは、完成作品=和紙などの支持体に日本画絵具で描かれた作品( 岩絵具を膠水で溶いて描かれた作品)を指します。
<受講上の注意>
(1)本講座は、同時進行で行われる「対面クラス」(合計8回)の「ガイダンス」や「導入」「講師のデモスト」などを、Live配信による「Zoomミーティング」と「You Tube」による記録動画で視聴(オンデマンド)し制作を行います。そして、「Zoomミーティングでの授業」(合計5回)によって、講師による個人指導や講評を受け、自身の表現上での問題点や悩みを解消しながら、学びを深めていきます。
(2)事情により「対面クラス」が開講できない場合、全て「Zoomミーティングでの授業」(合計8回)によって行います。日程は、4/20(火)、4/27(火)、7/13(火)、7/20(火)、10/19(火)、10/26(火)、1/25(火)、3/22(火)になります。また、授業内容説明や講師のデモストなど、「You Tube」による記録動画配信も行います。
○「遠隔クラス」はZoomミーティングを使用します。
・パソコンでの受講を推奨します。
・「Zoom授業」前や授業内で、指導や講評を受ける為に、ご自身の作品を、デジタルカメラや、スマートフォンで撮影し、写真データを講師へ送付することが必
須になります。*授業前に、写真データの、送付方法をマニュアルで確認してください。
・Zoomミーティングでの個人指導は、基本的には他の受講生も視聴可能であることを、ご承知おきください。
<単位認定について>
「指定された必修動画視聴」と「Zoom授業」を受講し、課題に合格することによって、「1単位」修得できるカリキュラムで講座を構成しています。「指定の必修動画」を全て視聴し「Zoom授業」全5日間全てに出席、および、課題に合格することで4単位(1単位×4セット)の修得が可能です。1単位を修得するための開講日程と、動画視聴(対面クラスの授業を全日視聴することも可能ですが、指定された動画のみの視聴が必修になります。授業後、You Tubeでも配信されます。必修動画は各回の授業内容で確認してください)は次のとおりです。
(1)動画視聴=4/20(火)、 4/21(水)およびYou Tubeから必修動画のみ、zoom授業=4/27(火)[1単位]、(2)動画視聴=7/13(火)、 7/14(水)およびYou Tubeから必修動画のみ、zoom授業=7/20(火)[1単位]、(3)動画視聴=10/19(火)、10/20(水)およびYou Tubeから必修動画のみ、zoom授業=10/26(火)[1単位]、(4)動画視聴=2022/1/18(火)およびYou Tubeから必修動画のみ、zoom授業=1/25(火)、動画視聴=3/15(火)およびYou Tubeから必修動画のみ、zoom授業=3/22(火)[1単位]、 計4単位
上記の動画視聴とZoom授業、1セットのうち、「動画視聴を行なっていない」・「欠席・遅刻・早退」が発生した場合はそのセットの単位は取得できませんが、他のセットに出席・課題合格することで残りの単位取得が可能です。
※本講座は京都芸術大学 履修証明プログラム「日本の絵画表現1~4」に該当します。