07/26(火) 09/06(火) 開講形態:隔週 講座番号 G2222311 受付終了 深読み、日本庭園 日本庭園あれこれ 東京 文化伝統・歴史 [専門]学芸専門講義1~10 関連キーワード 基本開講地・会場 ※ 東京外苑キャンパス 開講日 2022/07/26(火) 、2022/08/23(火) 、2022/09/06(火) ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 講義 受講料 26,000円 (講座料:26,000円、 諸費用:0円) 定員 33名 申込締切日 2022/07/15(金) 13:00 左:庭園の蛇籠、右:擬木の梁 お気に入り カートに入れる 到達目標と講座概要 「人と自然の共同作品」としての日本庭園には、目に見えない意味と由来が隠されています。地中に刻まれた作庭の苦労と創意工夫。文化的営みの舞台として機能していた時代の空間の姿。これまで何気なく見ていた造形・意匠が物語る歴史的事実など、興味は尽きません。発掘調査や史資料の丹念な分析を通じて掘り起こされた日本庭園の実像を、新たな視点でトレースしてみましょう。そこから見えてくる情景こそが、現代に息づく日本庭園の本質と言えるのではないでしょうか。 スケジュール 07/26(火) 10:30~15:30 第1回:水との戦い(10:30-12:30) 担当:尼崎博正 桂川の氾濫原に位置する桂離宮、谷筋を造成してつくられた修学院離宮などの庭園には、治水の工夫が随所にみられます。そこに刻まれた水との共存の歴史に思いを馳せてみましょう。 第2回:松花堂昭乗の空間(13:30-15:30) 担当:町田香 石清水八幡宮の社僧であった松花堂昭乗は小堀遠州と茶室・閑雲軒を合作したとされます。新資料をもとに空中茶室とも呼ばれる閑雲軒を解剖し、松花堂昭乗の空間を探索しましょう。 [担当講師: 尼﨑 博正 、町田 香 ] 08/23(火) 10:30~15:30 第3回:生活デザインの極地(10:30-12:30) 担当:尼崎博正 小石川後楽園や對龍山荘庭園の流れ護岸にみられる“蛇籠”は、自然河川における治水工法の応用です。社寺の献灯の器具であった石灯籠を庭の照明として導入した茶人の感性と同じですね。 第4回:沓脱の変遷と役割(13:30-15:30) 担当:山澤清一郎 庭と建築の境界に設えられる沓脱ですが、古代と中世には板が主流で、近世以降に石へと変化します。注目すべきはその役割で、空間の“接続”とともに“結界性”を有していたというのは驚きです。 [担当講師: 尼﨑 博正 、山澤 清一郎 ] 09/06(火) 13:30~15:30 第5回:セメント芸術への道(13:30-15:30) 担当:尼崎博正 明治6年に日本で初めて製造されて以降、土木・建築の素材として確固たる地位を獲得したセメントですが、造園の分野でも“擬木”“擬石”として劇的な展開を遂げます。その数奇な運命とは? [担当講師: 尼﨑 博正 ] 持参物 筆記用具 備考 【開講時間】※1日目(7/26)、2日目(8/23) 10:30~15:30 ※3日目(9/6) 13:30~15:30 〇キャンパス入構時は、必ずマスクを着用してください(マスクの着用が無い場合は、キャンパスへの入構を禁止します)。 〇キャンパスの入り口、及び各フロアの手指消毒用の消毒液を積極的に利用してください。 【「受講票アップロード通知メール」一斉送信日時 】7 / 8(金) 10:20 上記、通知メールの一斉送信日時以降に申し込まれた方には、メールは送信されません。以下の手順で[受講票](PDF)をご確認ください。 ◎藝術学舎Webサイトにログイン>申込状況一覧>受講許可(開講前~開講中) 担当講師 尼﨑 博正 (京都芸術大学名誉教授、日本庭園・歴史遺産研究センター名誉所長) 1946年生まれ。京都大学農学部卒業。農学博士。宮内庁御所離宮庭園特別整備技術指導委員、日本造園学会関西支部顧問、日本造園修景協会京都府支部相談役、史迹美術同攷会名誉会長ほか。1992年日本造園学会賞受賞(設計作品部門)。2014年京都市文化功労者。著書に『植治の庭-小川治兵衛の世界』(淡交社/1990年)、『市中の山居―尼﨑博正作庭集』(淡交社/2006年)、『七代目小川治兵衛-山紫水明の都にかへさねば』(ミネルヴァ書房/2012年)ほか、多数。 担当講師 町田 香 (庭園史家・京都芸術大学准教授) 北海道大学工学部建築工学科卒業。京都造形芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了。博士(学術)。国際日本文化研究センター機関研究員などを経て現職。京都芸術大学日本庭園・歴史遺産研究センター研究員、京都先端科学大学非常勤講師など兼任。主に、日本庭園史研究、文化財庭園の学術調査、日本庭園に関わる公開講座などに携わる。著書に『近世初期宮廷庭園の文化史論的研究』(学位論文)、『すぐわかる日本庭園の見かた』(共著、東京美術、2009年)、『都市歴史博覧』(共著、笠間書院、2011年)、『京都を学ぶ【洛西編】-文化資源を発掘する-』(共著、ナカニシヤ出版、2020年)ほか。 担当講師 山澤 清一郎 (カレンフジ株式会社代表取締役) 1978年静岡県生まれ。2022年京都芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了。博士(学術)。2009年造園会社を設立。静岡、東京、神奈川、福岡において個人住宅の庭を中心に旅館などの商業施設の庭を手掛ける。2019年日比谷公園ガーデニングショーガーデン部門優秀賞受賞。2020年造園学会関東支部大会最優秀研究発表賞受賞。著書に『沓脱の変遷と役割に関する研究-中世・近世における庭園と建築の関係を中心に-』(学位論文) お気に入り カートに入れる あなたへのおすすめ講座 静物デッサン 夏 「観察から表現への手がかり」を知る 私たちが絵を描く時によく使用する「線と調子」の効用について学びます。静物モチーフを手がかりにし... クリムトの芸術 クリムトの芸術観について基礎的な知識を身につける 19世紀末を生きたクリムトの芸術観の特徴のひとつは唯美的な芸術至上主義でした。ク... 手描きパース基礎の基礎(大阪) 「パースの基礎的な作図法」を身につける 「パース(透視図法)」を描くことに興味があっても学んだことが無いという人のための超・入門講... 「おいしそう」を作り出す写真テクニック 料理の写真を撮ったことはありますか?目の前の料理のおいしさをそのまま、もしくはよりおいしそうに記録することに難しさを感じたことがある方も... 関連講座 室内緑化「つながるみどり」のデザイン 今回の講座は「室内緑化」です。住まいはもちろんオフィスや商業施設など室内に植物を取り入れる機会はますます増えていますが、一般的な屋外での... 庭園学講座32 -京都近代の庭園と建築 目的 京都に残る近代庭園・建築について、講義と実地訪問によって、その魅力や特徴を探ります。 講座の概要 近代の日本において... 平安国風文化から武家文化へ大衆化されたマンガ史 桂文治の落語教室(対面) 落語を学んで、話す力や表現力、コミュニケーション能力を身につける あなたも落語を話してみませんか? 落語家はたった一人、座布団に座...
基本開講地・会場 ※ 開講日 ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 到達目標と講座概要 備考 スケジュール