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  • 12/14(水)

開講形態:隔週/-

講座番号 G2231106

  • 受付終了

京都芸術大学舞台芸術研究センター提供連続講座 少しだけ深く読み解く「詩劇としての能」02-『山姥』のすべて-

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  • 文化伝統・歴史
  • [総合]学芸基礎講義1~10

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開講日

※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。

形態
講義
受講料
定員
200名
申込締切日
2022/10/02(日) 13:00

2015年1月31日「春秋座ー能と狂言」より 能『山姥』観世銕之丞 撮影:清水俊洋

到達目標と講座概要

700年の歴史と変化を通して学ぶ、「現代に生きる能」の魅力 本講座では、「春秋座―能と狂言」シリーズで上演されてきた演目から1曲をとりあげ、その映像を用いて「能」という舞台芸術の特色と魅力を伝えます。今回取り上げるのは世阿弥の『山姥』です。本曲は山姥という妖怪の怪異性に関心が集まりがちですが、本講座では、テキスト、演出、素材、逸話などから多角的に、作者世阿弥の「作意」を考えます。なお、第3回の講義には観世銕之丞氏をゲストに迎えます。また、今回も能に関心を持つ多くの方の参加を期待しています。 ■『山姥』読解のポイント ①都の女曲舞(くせまい)舞い(ツレ)は、『山姥の曲舞』で評判を得たために「百万(ひゃくま)山姥」と呼ばれているが、この不思議な名の由来について。あるいは、『百万(ひゃくまん)』のシテ百万との関係など。 ②曲舞あるいは曲舞舞いとはどのようなものか。あるいは曲舞と能との関係について。 ③本物の山姥が都の女曲舞舞いの前に現われるという設定になっているのはなぜか。 ④山姥が語り舞う『山姥の曲舞』ではいかなることが説かれているのか。 ⑤『山姥の曲舞』はもと独立した曲舞(謡い物)で、それに中心にして能に仕立てたのが世阿弥だという見解があるが、そう考えてよいかどうか。 ⑥『山姥の曲舞』の冒頭と末尾にある「よし足引きの山姥が、よし足引きの山姥が、山巡りするぞ苦しき」には、きわめて凝ったレトリックによって『山姥』のテ-マが集約されているが、ここはどのように口語訳すればよいか。 ⑦山姥の化身(シテ)は、前場でも後場でも輪廻に捉われた存在として登場するが、彼女ははたして輪廻から脱することができたのかどうか。 ⑧山姥の「山巡り」はなにを象徴しているのか。 ⑨「移り舞」は『井筒』などにもみえる言葉だが、『山姥』ではどういう意味で用いられているか。 ⑩『山姥の曲舞』の後半で語られる山姥の善行は作者の創作か、それとも当時の民俗的伝承なのか。 ⑪『山姥』はこれという典拠のない「作り能」と考えられているが、そう考えてよいか。 ⑫境川から善光寺までには三つの道があること、上路(あげろ)越えの情景が比較的詳細なことは、作者に善光寺詣での体験があったことを想像してもよいか。 ⑬『山姥』にみえる「世上万徳の妙花」「邪正一如」は世阿弥の能楽論にもみえることについて。 ⑭山姥の正体について語る所の者(アイ)はきわめて愉快な内容だが、このアイの文句は類型化される前のアイの面影を伝えているとみてよいか。 ⑮『山姥』の主題はどう考えればよいのか。

スケジュール

19:00~21:00

19:00~21:00

19:00~21:00

19:00~21:00

19:00~21:00

持参物
備考

担当講師

天野 文雄 (大阪大学名誉教授/能楽研究)

1946年、東京都に生まれる。早稲田大学第一法学部卒業後、国学院大学大学院文学研究科修了。文学博士。大阪大学名誉教授。専門は能楽研究。著書に、『翁猿楽研究』(平成7年、和泉書院)、『能に憑かれた権力者』(平成9年、講談社選書メチエ)、『現代能楽講義』(平成16年、大阪大学出版会)、『世阿弥がいた場所』(ぺりかん社、平成19年)、『能楽名作選(上下)』(角川書店、平成29年)、『能楽手帖』(角川ソフィア文庫、平成30年)、共著に、『岩波講座能・狂言Ⅰ〔能楽の歴史〕』(昭和62年)、共編著に『能を読む』(全4冊、角川学芸出版、平成25年)など。研究の延長として、大槻文藏、梅若実玄祥、福王茂十郎の諸氏や国立能楽堂企画制作課と協同して、平成初年以来、廃絶曲の復元上演、現行曲の見直しにも数多く参画している。観世寿夫記念法政大学能楽賞、日本演劇学会河竹賞受賞。

受講生の声

ローマ、美術の旅 [特別編]

書店で見つけた美しい本『フランスの伝統色』を創られた城一夫先生の講義を是非一度受けてみたいと思っていました。また本間紀子先生には国立西洋美術館のカラヴァッジョ展で解説していただきました!

2016年度[春季]/Y.M.さん
(60代/女性/東京都)

日本の「おもてなし」と「しきたり」を味わう

自営業で、休業する水曜日を有意義に過ごしたいという数年来の思いがやっとかないました。「二十四節季」など日本古来のしきたりや伝統文化を学びながら、茶事を経験したりと、毎回とても楽しみです。

2016年度[春季]/S.T.さん
(60代/男性/東京都)
【科目の概要】
科目名
担当者
履修形態 () 開講期
授業概要

基本開講地・会場 ※
開講日

※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。

形態

到達目標と講座概要

備考

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