10/04(火) 11/29(火) 開講形態:隔週/- 講座番号 G2231380 受付終了 近代日本の伝統文化と思想 「茶・庭・建築」から見る日本の近代と伝統文化 遠隔(WEB) 文化伝統・歴史 [専門]学芸専門講義1~10 関連キーワード ネットで学ぶ 基本開講地・会場 ※ 遠隔(WEB) 開講日 2022/10/04(火) 、2022/10/18(火) 、2022/11/01(火) 、2022/11/15(火) 、2022/11/29(火) ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 講義 受講料 18,000円 (講座料:18,000円、 諸費用:0円) 定員 40名 申込締切日 2022/09/24(土) 13:00 下左/明治5年の桂離宮書院:出典/ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)、下中/高橋箒庵『我楽多籠』:出典/国立国会図書館ウェブサイト(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/952160)、下右/近藤正一『名園五十種』:出典/国立国会図書館ウェブサイト(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/840 お気に入り カートに入れる 到達目標と講座概要 日本の伝統文化が見直され、形成されていく近代の「茶・庭・建築」 その思想と流れを一緒にながめていきましょう 明治、大正、昭和にかけて、近代数奇者たちによって展開された茶文化。その舞台のひとつとなった数寄者の庭は、自然風の庭園が評価され造園されていきます。また建築界においても、茶室や数寄屋研究が行われ、近代建築と日本の伝統建築の調和を模索した和風建築が誕生します。この講座では、「茶・庭・建築」を通して、近代における伝統文化の特色とその思想の足跡を辿ります。 スケジュール 10/04(火) 14:00~16:00 第1回 近代日本における茶文化と思想 明治維新後の伝統的価値の見直しと「遊芸」批判の高まりから、茶道界では国民教育などの名分を掲げ、芸道における道徳・修養を強調する論調が高まります。その一方で、茶道の低迷期に新しい風をもたらしたのが近代数奇者の大寄せ茶会であり、幕末から続く煎茶ブームでした。この回では、明治から大正、昭和初期にかけての日本文化を形成した思想を、茶文化の展開を通して見ていきます。 [担当講師: 黒河 星子 ] 10/18(火) 14:00~16:00 第2回 近代数奇者の日本庭園と思想 近代の茶文化と切り離すことのできない数奇者の庭。自然的といった天然趣味が、造園においての新たな手法と考えられました。明治43年に発行された近藤正一の『名園五十種』や茶会記などの文献をもとに、高く評価された山縣有朋や高橋箒庵、益田鈍翁の弟益田克徳による造園の特徴を紐解きます。当時の数奇者と庭師との関係や庭づくりの様子から、近代の庭園思想を見ていきます。 [担当講師: 叉東 愛 ] 11/01(火) 14:00~16:00 第3回 近現代の作庭家・重森三玲の枯山水とその思想 昭和期の代表的な作庭家のひとり、モダン枯山水と呼ばれる庭が有名な重森三玲。重森は作庭家としてだけでなく、全国の名庭実測を行った庭園研究者であり、勅使河原蒼風らと共に「新興いけばな宣言」を発表し、茶の湯に革命を唱えた文化人でもありました。前衛的な創作性を持つ重森が辿り着いた庭園と、作庭の楽しみとはどのようなものだったのでしょうか。作庭と著作から重森の思想を辿ります。 [担当講師: 叉東 愛 ] 11/15(火) 14:00~16:00 第4回 近代の日本建築における「日本的なもの」とモダニズム 近代、日本の建築界において、茶室や数寄屋の研究が始まります。昭和初期に来日したドイツ人建築家ブルーノ・タウトによって、桂離宮と伊勢神宮が賞賛されると、建築家たちによって、日本建築の特徴と最新のモダニズム建築の共通性が唱えられました。近代建築と日本の伝統建築の調和を模索し、「日本的なもの」をモダニズムとして評価する論理を見ていきます。 [担当講師: 叉東 愛 ] 11/29(火) 14:00~16:00 第5回 近現代の建築家・堀口捨己の「日本的なもの」 大正から昭和の和風建築における大家のひとりに、堀口捨己がいます。千利休・茶室・数寄屋・庭園などの研究で知られ、歌人でもありました。堀口は、機能性を重視しつつも、古典建築のモチーフと素材の美を尊重し、線と面のダイナミックな構成を持った新しい和室空間を生みだしました。堀口が設計した和風建築と著作から、その思想となる「日本的なもの」を一緒に辿ります。 [担当講師: 叉東 愛 ] 持参物 筆記用具 備考 【開講時間】14:00~16:00 ○オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を利用します。受講にあたっては、Zoomの基本的な操作ができることが必要です。 担当講師 黒河 星子 (近代茶道史研究者) 日本近現代史研究者。近年は近代茶道とナショナリズムに関する研究と研究書の翻訳等に取り組んでいる。訳書:クリステン・スーラック著、廣田吉崇監訳、井上治・黒河星子訳『MTMJ-日本らしさと茶道』(さいはて社、2018年)。共著に井上治編『伝統文化-入門編』(藝術学舎、2019年) 担当講師 叉東 愛 (嵯峨美術短期大学非常勤講師) 関西大学文学研究科総合人文学専攻日本史学専修修士課程修了。空間文化研究者。総合不動産会社や建築設計事務所にてビルやマンションの企画設計職を経て、現在は日本庭園を中心とした空間における伝統文化や思想を研究中。著書に『伝統文化-入門編』「庭園」(共著・藝術学舎、2019年)など。 お気に入り カートに入れる あなたへのおすすめ講座 ジェンダーから読む日米韓の女性文学 ジェンダーの視点から文学を読むとはどういうことかを、主に日本の著名な女性作家による作品の読みを通して身につける 1970年代に米国... InDesign入門講座〜万能レイアウトツールとしての使い方を学ぶ〜 「InDesign」を駆使した総合的なレイアウトデザイン力を身につける デザインの世界でのスタンダートなソフトウェア群であるAdo... 日本画の基礎 -はじめての写生- 「写生の大切さと面白さ」に気づき、基本的な観察力を身につける 花は、野辺に咲く花、庭先の花、卓上の花、蕾が膨らみ咲き誇り枯れてゆく... 多言語カフェ(大辻店) 「フランス語」の初歩をマスターする 「多言語カフェ」は、単なる語学学習の枠を超え、「ことば」そのものが持つ魅力を探る連続講座です。... 関連講座 禅寺の美、はじめての方丈庭園(遠隔+対面) 本講座は、日本庭園の美と空間構成に焦点を当て、とくに禅宗寺院において発展した方丈庭園の魅力を学ぶ講座です。Zoomによる事前講義(9月2... 2日で日本の伝統音楽ツウ! 講座概要:この講義では日本における音楽文化を概観し、伝統音楽に関する基礎知識や音楽的特徴、社会との関わりを知ることを目的としています。そ... 上賀茂神社・平安神宮と石清水八幡宮(遠隔+対面) 京都の神社について知り、その個性に気づく 京都市内には、たくさんの神社がありますが、その歴史は多様です。創立の由緒、社殿・祭礼のよ... ワインの文化と風土(遠隔+対面)
基本開講地・会場 ※ 開講日 ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 到達目標と講座概要 備考 スケジュール