タイの地方都市をフィールドに、地図×歴史×統計情報に、「一次情報」を加えた多角的な視点の観察方法を学ぶ。 現在、世界中で「アート思考・デザイン思考」の重要性が語られています。その2つの思考のポイントは「観察の視点」です。ひと口に観察と言っても、何をどのように観察するのでしょうか。本講座では、具体的な地域（2023年タイのバンコクではない地方都市ペッチャブーン）を題材に、「多角的な視点」での観察の方法を学びます。「比較観察」をするときには、「時間的差異」と「空間的差異」で、日本や海外の生活を見比べてみましょう。具体的には、地図をX軸に、歴史をY軸に、統計情報をZ軸にすることで対象の構造を掴み、そこに自身が足を運んで得られた一次情報を加える観察方法によって、アイディアのヒントが見つかります。 アイディアは、「既存の情報の組み合わせ」から生まれます。引き出しを増やすために必要な新しい視点の獲得のためには、「旅・本・人」との出会いが重要だと言われています。本講座はオンライン授業ではありますが、タイの地方都市をフィールドに、旅と本と人に出会うことから生まれる気づきの喜びを感じていただきたいと考えています。 例えば、「コーヒーが甘すぎる！ブラックコーヒーを飲みたいのに」と日本人が感じるタイのコーヒー文化。そのタイのコーヒーを歴史と地図とデータの視点で見ると、思いもよらない発見と可能性がそこにはあることに気が付きます。このように、ある一面から見ると理解できないように思えるものも、異なる視点を獲得することによって、その資源に光が当てることができるかもしれません。 そうした、新しい価値を見つけるためのトレーニングを、本講座では「タイを旅するように」一緒に楽しみながらおこないましょう。