• 09/16(土)
  • 09/17(日)

開講形態:集中/-

講座番号 G2325225

  • 受付終了

東京を事例に 準公娼制度・赤線成立史

  • 遠隔(WEB)
  • 文化伝統・歴史
  • [専門]学芸専門講義1~10

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基本開講地・会場 ※
遠隔(WEB)
開講日

※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。

形態
講義
受講料
定員
50名
申込締切日
2023/09/06(水) 13:00

東京都内に残されていた赤線の内部

到達目標と講座概要

昭和21年、GHQの指示に基づき、公娼制度に関する一切の法令が廃止され、我が国の公娼制度は数百年に及ぶ歴史に一応の終止符を打った。しかし、その後は「自由意志に基づく売春」という建て付けで黙認、再編成され、「準公娼制度」と呼ぶに相応しいほど公然と営まれる娼街、すなわち赤線として『売春防止法』昭和33年に罰則規定を伴って施行されるまで、延命されることになる。 戦後の世相について言及されるとき、赤線はときに〝戦後の徒花〟とシンボリックに言い表され、引き合いに出される。吉行淳之介『原色の街』(昭和26年)、溝口健二監督『赤線地帯』(昭和31年)をはじめとして、昭和20年代から30年代前半にかけて各界のクリエイターが赤線をモチーフとして取り上げ、戦後のアート・カルチャー史を彩ってきたことは事実である。ためか、赤線と俗称された娼街は、あたかも戦後期のどこかで突如として創設されたものと人口に膾炙している。が、今回取り上げる東京都の事例は、実際には戦中のさなかに再編され、創設されている。 加えて、アカデミアが記す学術書・研究書においても「日本政府がGHQによる公娼廃止の裏をかいて赤線がつくられた」「RAAが赤線に移行した」といったような誤った言説が散見される。 いまだ克服できずにいる赤線成立史のアップデートを図る。 東京都を事例に、GHQ(GHQ/AFPAC,GHQ/SCAP)、日本政府、売春業者の三者の思惑が収斂した帰結としての赤線について、その変遷を説明する。

スケジュール

11:00~17:40

11:00~17:00

持参物
○筆記用具
備考

担当講師

渡辺 豪 (株式会社カストリ出版 代表取締役社長)

1977年、福島県生まれ。2010年頃から全国の遊廓跡およそ500箇所を調査・撮影。2015年、遊廓に関連する文献の復刻を行う、株式会社カストリ出版を起業、翌2016年に吉原遊廓跡に遊廓専門書店・カストリ書房を開店。著書に『遊廓』(新潮社)、『赤線本』(イーストプレス)、『戦後のあだ花 カストリ雑誌』(三才ブックス)。テレビ番組(NHK『新日本風土記』『歴史探偵』、日本テレビ『マツコデラックス特番』)、書籍、ラジオ、雑誌の歴史考証、取材協力、出演多数。

受講生の声

ローマ、美術の旅 [特別編]

書店で見つけた美しい本『フランスの伝統色』を創られた城一夫先生の講義を是非一度受けてみたいと思っていました。また本間紀子先生には国立西洋美術館のカラヴァッジョ展で解説していただきました!

2016年度[春季]/Y.M.さん
(60代/女性/東京都)

日本の「おもてなし」と「しきたり」を味わう

自営業で、休業する水曜日を有意義に過ごしたいという数年来の思いがやっとかないました。「二十四節季」など日本古来のしきたりや伝統文化を学びながら、茶事を経験したりと、毎回とても楽しみです。

2016年度[春季]/S.T.さん
(60代/男性/東京都)
【科目の概要】
科目名
担当者
履修形態 () 開講期
授業概要

基本開講地・会場 ※
開講日

※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。

形態

到達目標と講座概要

備考

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