10/25(水) 12/20(水) 開講形態:隔週/- 講座番号 G2335105 受付終了 京都芸術大学舞台芸術研究センター提供連続講座 少しだけ深く読み解く「詩劇としての能」-『葵上』のすべて- 遠隔(WEB) 文化伝統・歴史 [総合]学芸基礎講義1~10 関連キーワード ネットで学ぶ 基本開講地・会場 ※ 遠隔(WEB) 開講日 2023/10/25(水) 、2023/11/08(水) 、2023/11/22(水) 、2023/12/06(水) 、2023/12/20(水) ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 講義 受講料 18,000円 (講座料:18,000円、 諸費用:0円) 定員 200名 申込締切日 2023/10/15(日) 13:00 「春秋座 —能と狂言」舞台写真 能『葵上』 撮影日:2012年2月18日 撮影:清水俊洋 お気に入り カートに入れる 到達目標と講座概要 全五回の連続講義で多角的に考える 「現代に生きる能」の時空 昨年の春の『井筒』から始まったこの講座では、その後、『井筒』『山姥』をめぐってさまざまな視点からそれぞれの魅力を考えてきましたが、4回目となる今回は、『源氏物語』の六条御息所を主人公にした『葵上』を取り上げます。『葵上』は世阿弥がライバルだった犬王(道阿弥)の演技を絶賛したことが知られている作品ですが、世阿弥が見た『葵上』は現在の『葵上』とは演出面の違いがかなりあります。また、曲名は『葵上』ですが、『葵上』には葵上は登場しません。そうしたことを紹介しつつ、今回も映像は平成24年に春秋座で上演された観世銕之丞氏の『葵上』をもとに、「現代に生きる能」の魅力を考えてみることにします。今回のゲストは金剛永謹氏ですから、金剛流の『葵上』について知るよい機会になるものと思います。 スケジュール 10/25(水) 19:00~21:00 第1回 『葵上』を読み解くために この回では、『葵上』を理解するための基礎として、まず『葵上』の展開を観世銕之丞氏の映像で見、そのたうえで、『葵上』の作者、室町時代以降の上演状況、『葵上』の展開、犬王が演じた『葵上』についての『申楽談儀』の記事などを紹介します。併せて、『葵上』の口語訳付きのテキストも用意します。〔銕之丞氏の映像は毎回参照します。また、各回とも最後の10分ほどを質問の時間にあてます。〕 [担当講師: 天野 文雄 ] 11/08(水) 19:00~21:00 第2回 『葵上』の変化について この回では、現在の『葵上』の演出が本来の『葵上』と大きく変わっていることに気づいた戦前から戦後にかけての興味深い経緯を紹介します。さらにテキストの変化、現行諸流のテキストの違いも紹介し、七〇〇年の歴史をもつ能がまったく変化することなく上演されてきたわけではないことを確かめたいと思います。 [担当講師: 天野 文雄 ] 11/22(水) 19:00~21:00 第3回 『葵上』の「主題」と「趣向」 この回では、舞台芸術としての能がもつ詩的特質あるいは象徴性について、「主題」と「趣向」、テキストの修辞(レトリック)という面から考えます。これによって能が現在の舞台芸術のなかで、かなり特異な位置にあることが理解されるものと思いますが、この特質こそが能を能たらしめている要素であり、その点に能の可能性もあることをお話ししたいと思います。 [担当講師: 天野 文雄 ] 12/06(水) 19:00~21:00 第4回 金剛永謹氏に聞く『葵上』 〈ゲスト〉金剛永謹氏/〈聞き手〉天野文雄 この回では、金剛流家元の金剛永謹氏をお招きして、金剛流の『葵上』のこと、その能楽観などについて存分に語っていただきます。永謹氏は京都在住の金剛流二十六世家元で、東京以外に居住する唯一の家元です。最近、芸術院賞・同恩賜賞を受けられた、まさに円熟期にある演者です。 [担当講師: 天野 文雄 、金剛 永謹 ] 12/20(水) 19:00~21:00 第5回 『葵上』についての総合的把握 この回では、これまでの4回の講義を受けて、触れることができなかったことの補足も兼ねて、『葵上』一曲を「部分」的にではなく、「全体」として総合的に把握してみたいと思います。現在の各流の小書(こがき/特殊演出)や能評なども話題にしたいと思います。 [担当講師: 天野 文雄 ] 持参物 ○筆記用具 備考 [開講時間]19:00~21:00 ○本講座は、通信教育課程の学習用サイトairU(https://air-u.kyoto-art.ac.jp/)とZoom(オンライン会議アプリ)を利用して受講します。Zoomは必ず最新バージョンに更新しておいてください。 ○具体的な受講方法は、受講票の「関連資料(zoom遠隔)」をご確認下さい。開講前日までに必ず確認してください。 ○Zoom接続情報は、開講日毎に当日の開始30分前よりairUで公開します(受講票の関連資料 p.3-4参照)。 ○配付資料がある場合は、各開講日の3日前をめどにairUに掲載します。 ○毎回、最後の20分ほどを質疑にあてる予定です。 ※京都芸術劇場 春秋座[URL]https://k-pac.org/ [Webサイトの本講座詳細ページ] [URL]https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2335105 【「受講票アップロード通知メール」一斉送信日時 】10/06(金)09:45 上記、通知メールの一斉送信日時以降に申し込まれた方には、メールは送信されません。以下の手順で[受講票](pdf)をご確認ください。 ◎藝術学舎Webサイトにログイン>申込状況一覧>受講許可(開講前~開講中) 担当講師 天野 文雄 (大阪大学名誉教授/能楽研究) 1946年、東京都に生まれる。早稲田大学第一法学部卒業後、国学院大学大学院文学研究科修了。文学博士。大阪大学名誉教授。専門は能楽研究。著書に、『翁猿楽研究』(平成7年、和泉書院)、『能に憑かれた権力者』(平成9年、講談社選書メチエ)、『現代能楽講義』(平成16年、大阪大学出版会)、『世阿弥がいた場所』(ぺりかん社、平成19年)、『能楽名作選(上下)』(角川書店、平成29年)、『能楽手帖』(角川ソフィア文庫、平成30年)、共著に、『岩波講座能・狂言Ⅰ〔能楽の歴史〕』(昭和62年)、共編著に『能を読む』(全4冊、角川学芸出版、平成25年)など。研究の延長として、大槻文藏、梅若実玄祥、福王茂十郎の諸氏や国立能楽堂企画制作課と協同して、平成初年以来、廃絶曲の復元上演、現行曲の見直しにも数多く参画している。観世寿夫記念法政大学能楽賞、日本演劇学会河竹賞受賞。 担当講師 金剛 永謹 (能楽 金剛流二十六世宗家) 1951年、二十五世宗家金剛巌の長男として京都に生まれる。幼少より、父・金剛巌に師事。1998年9月能楽金剛流二十六世宗家を継承する。2003年5月金剛能楽堂を京都御所の西向かいに移転、竣工。「舞金剛」と呼ばれる華麗で躍動感溢れる金剛流独特の芸風に、「京金剛」といわれる優美で雅やかさが加わった芸風を特徴とし、シテ方五流宗家の中で唯一関西を本拠地とする。2018年紫綬褒章受章。令和4年度恩賜賞・日本芸術院賞受賞。2023年重要無形文化財「能楽」各個指定保持者(人間国宝)認定。 http://kongou-net.com/ お気に入り カートに入れる あなたへのおすすめ講座 立ち絵が上手くなるキャラクター解剖学 人体の構造を理解しキャラクターを整合性のある造形にする。講座概要:キャラクターを描く事にあたり、骨格やそれに付随する筋肉の構造を知りキャ... ニットの可能性を探る:テキスタイルを創造するための引き返し編みの計算と棒針基... 棒針編みの基礎と引き返し編みの計算式を理解してオリジナルテキスタイルを編むことができる。 ニットの素晴らしさの一つに一本の糸と針さ... 京の歳時記と和菓子1 到達目標は、京都の年中行事と和菓子の関係を知り、年中行事や季節のうつろいを大切にした生活文化を理解することです。 オンデマンド講義では... Adobeツール基礎 -写真合成編- Photoshop入門としての「画像合成」の基礎技術について学ぶ授業を行います。 写真のレタッチがメインではありません。 関連講座 中世の清水寺参詣道を歩く(対面+現地研修) 「歴史的・文化史的なものの考え方、捉え方」を身につける 歴史や文化には、現在、残っているものと残っていないものがあります。戦国時代... 江戸の盛り場 -吉原・浅草・品川など- 京の歳時記と和菓子1 日本映画の聴きかた
基本開講地・会場 ※ 開講日 ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 到達目標と講座概要 備考 スケジュール