到達目標と講座概要
「一人一人が、伸びやかに、自信を持って表現できる力」を身につける
私は何をどう描きたいのか・・・それは、表現を探し求める時、全ての皆さんが向き合う最も大切な課題です。簡単に見いだせないのは言うまでもありませんが、それを探す過程は、表現者にしか味わえない、尊く充実した時間です。日本画には歴史の中で培われてきた様々な技法があり、それらの技法の習得はもちろん必要なことですが、最も大切なのは、絵画を決定づける、「形」と「色」に、徹底してこだわり続けることです。なぜなら「形」と「色」に、作者が、何を見て、何を感じてきたのか、その歴史が全て現れるからです。同じテーマや構図で描いたとしても、形や色から受ける印象によって、見応えには雲泥の差が生じます。本講座では、まずは「形」に真正面から向き合います。徹底した形の観察にはじまり、「形の純化」を通して、私らしい形の発見を重ね、形の見方を深め、表現力の高みを目指します。やさしくも深い観察眼で、あるがままに自然界の小宇宙:ビオトープを描きだす磯部光太郎が、皆さんが伸びやかに表現できるようになるために、1年の時間をかけ、じっくり深くアドバイスします。
◯本講座では、「形の純化」を、何枚もの写生により徹底的に学び、各自の表現の質を高め、本画(20号サイズ)を1点を描きます。
<受講資格>
今までに8枚以上の本画(ほんが)の制作経験を有する方で、かつ「自分らしい表現を探し続けたい!」という向上心をお持ちの方。
※本画(ほんが)とは、完成作品=和紙などの支持体に日本画絵具で描かれた作品( 岩絵具を膠水で溶いて描かれた作品)を指します。
<単位認定について>
2日間の連続する開講日程を受講し課題に合格することで、「1単位」修得できるカリキュラムで講座を構成しています。全8日間全てに出席・課題に合格することで4単位(1単位×4セット)の修得が可能です。1単位を修得するための開講日程は次のとおりです。
(1)5/28(火)、5/29(水)[1単位]、(2)9/24(火)、9/25(水)[1単位]、(3)12/3(火)、12/4(水)[1単位]、(4)2025/1/14(火)、3/25(火)[1単位]、 計4単位
○上記の2日間1セットのうち、1日でも「欠席・遅刻・早退」が発生した場合はそのセットの単位は取得できませんが、他のセットに出席・課題合格することで残りの単位取得が可能です。
○通信教育部での単位認定科目名は(1)[日本の絵画表現1](1単位)、(2)[日本の絵画表現2](1単位)、(3)[日本の絵画表現3](1単位)、(4)[日本の絵画表現4](1単位)となります。
○airUに表示される科目名も、日本の絵画表現・磯部光太郎の特別レッスン「ゆるぎない私らしさを目指して:形編」(1)~(4)となります。
※本講座は京都芸術大学 履修証明プログラム「日本の絵画表現1~4」に該当します。