到達目標と講座概要
平安から室町時代初期に作庭された日本庭園について、オンデマンド講義と庭園の現地見学(京都・10/16)を行います。平安時代は、天皇離宮の広大な苑池庭園や貴族邸宅に造営された寝殿造庭園、仏堂と園池からなる浄土庭園が、日本庭園のひとつの姿として成立します。鎌倉から室町時代初期には、渡来した禅僧によって禅宗寺院の庭園が造営され、新たな日本庭園の姿として展開していきます。オンデマンド講義では、そうした庭園の流れや特徴を学びます。
現地見学では、平安時代に嵯峨天皇の離宮嵯峨院であった大覚寺大沢池と、禅僧夢窓疎石が作庭した世界遺産天龍寺の曹源池庭園を訪れます。天龍寺では法堂の特別参拝も行い、小川湫生宗務総長に雲龍図についての楽しい解説と、庭園について学びを深めるお話を伺います。悠久の姿を留める希少な庭園遺構を、一緒に体感しましょう。
これから日本庭園を知りたい方、日本庭園について知識がない方にも、できるだけわかりやすくお話しさせていただきます。ぜひこの機会に、日本庭園について理解を深めましょう。