到達目標と講座概要
到達目標は、京都の年中行事と和菓子の関係を知り、年中行事や季節のうつろいを大切にした生活文化を理解することです。
オンデマンド講義では、6月から10月の和菓子と年中行事を取り上げます。京都の6月は夏を迎える時期としての夏座敷の設えや夏越しの祓の伝統行事、7月は祇園祭、8月は五山送り火など、さまざまな行事に彩られます。秋を迎えて収穫の祭りなどが各所の神社で行われます。また和菓子はこれらの季節や行事を象徴的に象ったものなどが作られますが、その素材も、季節によって変わっていきます。ことに6月からは夏の和菓子特有の葛や寒天を用いたものが登場します。緑菴さんの許可を得て、特別に撮影させて頂いた代表的な和菓子の製法を動画でご覧いただきます。ライブ講義(Zoom配信)では、11月の行事として錦秋の中で行われます、真如堂のお十夜を取り上げます。また受講者に送った緑菴製の正月用の干菓子の製法を動画で紹介し、実際に試食で味わいながら、干菓子の文化についても学びます。
※本講座は京都芸術大学履修証明プログラム「古都学3」に該当します。