01/25(土) 01/26(日) 開講形態:集中/- 講座番号 G2445109 受付終了 名作文学にみる恋愛・家族・社会 ジェンダーから探る文学と歴史 遠隔(WEB) 文学・思想・哲学 [総合]学芸基礎講義1~10 関連キーワード ネットで学ぶ 基本開講地・会場 ※ 遠隔(WEB) 開講日 2025/01/25(土) 、2025/01/26(日) ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 講義 受講料 15,000円 (講座料:15,000円、 諸費用:0円) 定員 50名 申込締切日 2025/01/15(水) 13:00 ディストピア小説・桐野夏生著『日没』 お気に入り カートに入れる 到達目標と講座概要 名作文学を‶ジェンダー″の視点から読み解くことで、恋愛や家族、歴史や社会などを捉え直し、既存の価値に縛られない新しい考え方を身につけましょう。 近代が作り上げた「男性とは」、「女性とは」、「恋愛とは」、「家族とは」こうあるべきという、従来当たり前と考えられてきた規範を、ジェンダーの視点からとらえ直してみます。主に樋口一葉、伊藤野枝、芥川龍之介、金子光晴、森三千代、大庭みな子、桐野夏生などの作品を取りあげ、近代のジェンダー化の過程をたどりながら、近現代文学の中に過去の規範に縛られない新たな世界観や生き方を探り、今日の世界を解明する手掛かりを探りたいと思います。 スケジュール 01/25(土) 13:20~17:40 13:20-14:40 近代のジェンダー化と女性――未曾有のジェンダー化が行われた明治という時代を概観し、樋口一葉「たけくらべ」を中心に、吉原遊廓に囲い込まれていく少女像から女性の性の管理の象徴である公娼制度について探ります。(岡野幸江) 14:50-16:10 恋愛の自由と自由恋愛――第一波フェミニズムの拠点となった『青鞜』に参加し家父長制に抗い恋愛の自由を実践し自由な生き方を貫いた伊藤野枝を中心に、『青鞜』の意義と1910年代の恋愛観について考えます。(岡野幸江) 16:20-17:40 男性作家の女性嫌悪――大正文壇に新風を吹き込んだ芥川龍之介『藪の中』を中心に、映画「羅生門」にも触れながら、男性作家の描く女性表象や女性観を検討します。(岡野幸江) [担当講師: 岡野 幸江 、小林 富久子 ] 01/26(日) 09:30~17:00 09:30-10:50 金子光晴・森三千代に見る新しい夫婦像(その1)――詩人の金子は、戦中に妻三千代と行った欧州、アジアをめぐる旅の回顧録において新しい型の男性(=夫)としての自己像を示しています。それがいかに可能となったかを主に彼の「自伝三部作」を通して追求します。(小林富久子) 11:00-12:20 金子光晴・森三千代に見る新しい夫婦像(その2)――森三千代は、戦中に発表した一連の「東南アジア小説」において日本人妻と現地人夫との結びつきと共に「混血」のテーマも扱っています。そうした森の新しい取り組みを、夫との規格外の関係性にも関わらせつつ、探ります。(小林富久子) 13:20-14:40 海外に飛び出した女性たち――大庭みな子「三匹の蟹」を中心に、第二波フェミニズムを牽引した六〇年代アメリカ社会の現状とその中で苦闘する女性像から、民主主義の国アメリカのはらむ問題を考えてみます。 14:50-16:10 デストピア小説の流行――桐野夏生「日没」を中心に、管理と競争の激化する現代に流行するデストピア小説の意味と、時代に抗う新しい女性の生き方を探ってみます。(岡野幸江) 16:20-17:00 補足とまとめ(岡野幸江) [担当講師: 岡野 幸江 、小林 富久子 ] 持参物 ○筆記用具 備考 【開講時間】1日目 13:20~ 17:40、2日目 9:30~17:00 ○本講座は、通信教育課程の学習用サイトairU(https://air-u.kyoto-art.ac.jp/)とZoom(オンライン会議アプリ)を利用して受講します。Zoomは必ず最新バージョンに更新しておいてください。 ○具体的な受講方法は、受講票の「関連資料(Zoom遠隔)」に掲載しています。開講前日までに必ず確認してください。 ○Zoom接続情報は、開講日毎に当日の開始30分前よりairUで「入室ボタン」を公開します(受講票の関連資料 p.3-4参照)。「入室」ボタンをクリックするとボタン下部に青字でZoomURLが表示されますので、ZoomURLをクリックし、本講座のZoomに入室してください。 〇カメラは「ON」で受講してください。 ○質問は、Zoomのチャット機能を使って送るようにしてください。 ○配付資料がある場合は、開講初日の3日前をめどにairUに掲載します。 [Webサイトの本講座詳細ページ] [URL]https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2445109 【「受講票アップロード通知メール」一斉送信日時 】1/8(水)16:56 上記、通知メールの一斉送信日時以降に申し込まれた方には、メールは送信されません。以下の手順で[受講票](pdf)をご確認ください。 ◎藝術学舎Webサイトにログイン>申込状況一覧>受講許可(開講前~開講中) 担当講師 岡野 幸江 (人間総合科学大学講師 近代文学研究者) 法政大学文学部卒業、同大学院博士課程満期退学。専門は日本の近代文学(特に女性文学や女性史)で、白百合女子大学、法政大学、共立女子大学等の講師を歴任。現在は人間総合科学大学講師のほか、埼玉県教育委員会の生涯学習文学・文芸指導員として市民講座などの講師を務める。著書に『女たちの記憶―近代の解体と女性文学』(双文社出版、2008年)、『平林たい子―交錯する性・階級・民族』(菁柿堂、2016年)、編著書に『木下尚江全集』(教文館、1990~2003年)、『女たちの戦争責任』(東京堂出版、2004年)、『戦争の記憶と女たちの反戦表現』(ゆまに書房、2015年)、『新編 日本女性文学全集』 第11巻(六花出版、2019年)などがある。 担当講師 小林 富久子 (早稲田大学名誉教授) ノースカロライナ大学英文科、及び、大阪外国語大学英語科卒。早稲田大学文学研究科博士課程満期退学。専門は日米女性作家研究。長年早稲田大学で米文学を教え 、同大ジェンダー研究所初代所長も務める 。お茶の水女子大学客員教授、ハーバード大学、カリフォルニア大学バークレー校等の客員研究員も歴任。最新の著書としては、『クァーキーな女たちの伝統ーー米文学研究者による日本女性作家論」(彩流社、2024)がある。他の著書としては 『円地文子―ジェンダーで読む作家の生と作品』(新典社、2005)、『ジェンダーとエスニシティで読むアメリカ女性作家―周縁から境界へ』(學藝書林、2006)があり、共編著には、 『ジェンダー教育/研究の深化のために―早稲田からの発信』(彩流社、2016)、『パンデミックとフェミニズム』(翰林書房、2022)などがある。 お気に入り カートに入れる あなたへのおすすめ講座 日本画研究講座オンライン 「表現力」を身につける 本講座は、現在、制作に取り組んでいる作品をより良くするために必要なことを学ぶ講座です。一人一人が自己修練や... 静物デッサンの遠近法 遠近法を理解し、静物デッサンの自然な形の捉え方を身につける デッサン・絵画からデザインパース画にいたるまで、対象を写実的に描こうと... インテリアコーディネート基礎理論【配色編】 センスに頼らず、心地よいインテリアカラーを選べるようになる インテリアコーディネート基礎理論の初回は、コーディネートの中でも見た目... 恢復の試みとしてのサバイバー文学―癌、病、障害を隠喩する 脆弱な獣のような肉体を携えた人間は、自らの深い知性や人類としての医学の発展によって、癌、病、障害を経験し、乗り越えもしてきました。語るこ... 関連講座 恢復の試みとしてのサバイバー文学―癌、病、障害を隠喩する ジェンダーから読む日米韓の女性文学
基本開講地・会場 ※ 開講日 ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 到達目標と講座概要 備考 スケジュール