到達目標と講座概要
京都芸術大学では「京都文藝復興」「藝術立国」の理念のもと、東洋の思想を基盤とした藝術教育を行っています。その一環として故芳賀徹名誉学長が提唱された本学の「京都学」は様々な切り口(講座)で今世紀初頭から継承されながら学びを深めてきました。
今回は少し視点を変え、現場で実際に事を動かしているリアリティーを持った、これからを担う人々に焦点を当て、現状とこれからをより具体的に語っていただきます。そのため、講座名も「これからの京都学」としました。
千年を超えて育んできた世界でも類まれな京都の文化も、今や多くの問題に直面しています。まず、この文化を受け止め、継承できる人が少なくなりました。年中行事等のしきたりだけでなく、料理を含めたものづくりの世界においても技術者、材料、使い手の全てに課題を抱えています。その現実から、これからの文化をどのように構築するか、どう変化するのが時代に合う在り方なのかを皆さんと共に考えたく思います。