09/09(火) 09/10(水) 開講形態:集中 講座番号 G2521203 受付中 イスラーム陶器・タイルの歴史 陶を介して、宗教・歴史・文化に迫る 東京 文化伝統・歴史 [専門]学芸専門講義1~10 関連キーワード 基本開講地・会場 ※ 東京外苑キャンパス 開講日 2025/09/09(火) 、2025/09/10(水) ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 講義 受講料 16,000円 (講座料:16,000円、 諸費用:0円) 定員 40名 申込締切日 2025/08/29(金) 13:00 ゴウハル・シャード・モスク(マシュハド、イラン)のカットモザイク・タイル(撮影:神田惟) お気に入り カートに入れる 到達目標と講座概要 この講座は、イスラーム美術史に興味がある方、陶器やタイルに関心を持つ方、さらには、北アフリカ・中東・中央アジアの歴史に関心のある方に最適です。この講座は、①イスラーム教が生まれた7世紀以降の北アフリカ・中東・中央アジアにおいて制作された陶器やタイルの歴史的・地域的な展開を理解すること、②イスラーム陶器・タイルが制作された当時の文化的・経済的・社会的環境を、その素材や、器形、装飾、用途、さらに、中東に輸出された中国陶磁器との関わりや、陶工の教養、パトロネージの視点から考察すること、そして、③イスラーム陶器・タイルが日本を含む世界各地でどのように受容されてきたのか、その歴史的経緯を把握することを目指します。 スケジュール 09/09(火) 13:20~17:40 まず、7世紀以降、イスラームの教えが広まった地域について確認したあと、陶という素材の特質、「イスラーム」という宗教と陶器・タイルの関わりについて学びます。続いて、イスラームの教えが生まれた7世紀以降の北アフリカ・中東・中央アジアを中心とした地域において制作された陶器・タイルの歴史を時系列順に学びます(14世紀前半まで)。 13:20-14:40 「イスラーム陶器・タイル」とは何か 14:50-16:10 7–11世紀:「イスラーム陶」の始まり 16:20-17:40 11–14世紀:フリット胎土の発明と装飾可能性の拡大 [担当講師: 神田 惟 ] 09/10(水) 09:30~17:40 中国から青花(染付磁器)が中東に輸出されるようになった14世紀後半以降のイスラーム陶の史的・地域的展開について学んだのち、とくにラスター彩という技法を取り上げてこの技法の特色と歴史を学びます。さらに、イスラーム陶器・タイルが制作された当時の文化的・経済的・社会的環境について、多角的に論じたのち、イスラーム陶器・タイルが日本を含む世界各地でどのように受容されてきたのか、その歴史的経緯を把握します。講座の最後には、国内所蔵の重要なイスラーム陶20点を紹介します。 09:30-10:50 14–18世紀:青花(染付磁器)の中東への流入ー模倣から独自性の確立へ 11:00-12:20 ラスター彩史 13:20-14:40 陶器の器形、タイルの用途、銘文と装飾、作り手と製作環境 14:50-16:10 世界各地におけるイスラーム陶の受容:ヨーロッパと日本 16:20-17:00 国内所蔵のイスラーム陶20選 17:00-17:40 試験(成績評価・単位連携を希望する方のみ) [担当講師: 神田 惟 ] 持参物 ○筆記用具、手元ライト(プロジェクター投影時に、教室が暗くなる場合があります。必要な方のみお持ちください。) 備考 【開講時間】1日目13:20~17:40、2日目9:30~17:40 【成績評価方法】講座終了後の試験 ※2日目の試験(17:00~17:40)は、成績評価・単位連携を希望する方のみ受験が必要です。 担当講師 神田 惟 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 助教、博士) 2015年、英オックスフォード大学東洋学研究科哲学修士課程イスラーム美術・考古学コース修了、2018年、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程満期退学。米ハーバード大学アガ・カーン・プログラム訪問院生研究員、東京大学東洋文化研究所特任研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)等を経て現職。第39回日本オリエント学会奨励賞(2017年度)、第27回鹿島美術財団賞(2020年度)を受賞。イスラーム美術史、ペルシア語文化圏文化史を専門とする。 お気に入り カートに入れる あなたへのおすすめ講座 桂文治の落語教室(対面) 落語を学んで、話す力や表現力、コミュニケーション能力を身につける あなたも落語を話してみませんか? 落語家はたった一人、座布団に座... 鎌倉時代の病 歴史資料を読む⼒を⾝につける 平安末期から鎌倉時代にかけては、自然災害や飢饉が多く発生しました。貴族・武士・庶民とそれぞれに影響を... 「おいしそう」を作り出す写真テクニック 料理の写真を撮ったことはありますか?目の前の料理のおいしさをそのまま、もしくはよりおいしそうに記録することに難しさを感じたことがある方も... 静物デッサン 夏 「観察から表現への手がかり」を知る 私たちが絵を描く時によく使用する「線と調子」の効用について学びます。静物モチーフを手がかりにし... 関連講座 奈良公園の鹿で学ぶ民俗学[歴史・文化編] ワインの文化と風土(遠隔+対面) 「わびすき」から「きれいさび」茶の湯空間の系譜 京都の名石と名庭を巡るⅢ 日本庭園の構成要素「石」に注目して庭を観る 日本最古の作庭書と言われる『作庭記』は、冒頭「石をたてん事まつ大旨をこころうへき也」と...
基本開講地・会場 ※ 開講日 ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 到達目標と講座概要 備考 スケジュール