03/07(土) 03/08(日) 開講形態:集中/- 講座番号 G2545113 受付中 フランス・ロマン主義と音楽 ベルリオーズの名曲で知る音楽×文学の世界 遠隔(WEB) ⾳楽 [総合]学芸基礎講義1~10 関連キーワード ネットで学ぶ 基本開講地・会場 ※ 遠隔(WEB) 開講日 2026/03/07(土) 、2026/03/08(日) ※開講日により開講地・会場、時間割が異なる場合があります。各開講日の開講地・会場、時間割は、下表のスケジュールでご確認ください。 形態 講義 受講料 15,000円 (講座料:15,000円、 諸費用:0円) 定員 50名 申込締切日 2026/02/25(水) 13:00 お気に入り カートに入れる 到達目標と講座概要 ベルリオーズが書いたオーケストラの名曲《幻想交響曲》を通して、ロマン主義芸術とフランス文化への理解を深める。 1830年にパリで初演されたエクトール・ベルリオーズ(1803〜69)の《幻想交響曲》は、作曲家自身の苦しい恋の経験を、楽器の多彩な響きで描き出した管弦楽曲です。自身の内面を描いた独特の物語世界と音響の鮮烈さは、ロマン主義の音楽がいかなるものであるのかを、私たちに教えてくれます。この講義では、フランス・ロマン主義芸術のネットワークのなかにこの作品を置き、音楽体験の強度を高めていきたいと思います。 スケジュール 03/07(土) 11:00~17:40 11:00-12:20 ①19世紀フランスの芸術文化と音楽:19世紀フランスの文化・芸術・音楽の歴史を概観し、ベルリオーズが 生きた時代について理解を深めます。 13:20-14:40 ②ベルリオーズの恋とシェイクスピア:ベルリオーズの恋の経験がどのようなものだったのか、伝記的な事実 を見ていきます。その激情を引き起こしたシェイクスピア女優について、さらに、19世紀フランスにシェイ クスピアが与えた影響についても、学んでいきます。 14:50-16:10 ③「プログラム(標題)」と「憂鬱」:ベルリオーズはオーケストラで恋の物語を表現するにあたり、その物語 を言葉で説明した「プログラム(標題)」を用意しました。この物語を、ロマン主義世代が罹患した「世紀 病」たる「憂鬱」に着目して、読み解いていきます。 16:20-17:40 ④「プログラム(標題)」と「幻想」:前の時間に続き、「プログラム(標題)」の物語を、フランス・ロマン 主義の幻想文学との関連から、読み解いていきます。そこから、この作品が持つ《幻想交響曲》というタイ トルについて、理解を深めます。 [担当講師: 塚田 花恵 ] 03/08(日) 11:00~17:00 11:00-12:20 ⑤第1楽章「夢-情熱」:「夢-情熱」と題された第1楽章を取り上げます。主人公の青年が抱える憂鬱、彼の 人生に飛び込んできた理想の女性、その出会いによって掻き乱される彼の感情世界が、音楽によってどのよ うに表現されているのかを見ていきます。 13:20-14:40 ⑥第2楽章「舞踏会」、第3楽章「田園の情景」:「舞踏会」と題された第2楽章と、「田園の情景」と題され た第3楽章を取り上げます。主人公の青年が、女性への想いに取り憑かれる様子を聴いていきます。 14:50-16:10 ⑦第4楽章「断頭台への行進」、第5楽章「魔女の夜宴の夢」:「断頭台への行進」と題された第4楽章と、 「魔女の夜宴の夢」と題された終楽章を取り上げます。報われない恋に絶望した青年が、麻薬のオーバードー ズによって奇怪な夢に引き摺り込まれていく様子を、聴いていきます。 16:20-17:00 2日間の講義の内容から、フランス・ロマン主義の芸術の特徴をまとめます。 [担当講師: 塚田 花恵 ] 持参物 ○筆記用具 備考 【開講時間】1日目11:00~17:40、2日目11:00~17:00 ○楽譜を読めない方でも受講可能です。 ○本講座は、通信教育課程の学習用サイトairU(https://air-u.kyoto-art.ac.jp/)とZoom(オンライン会議アプリ)を利用して受講します。Zoomは必ず最新バージョンに更新しておいてください。 ○具体的な受講方法は、受講票(開講2週間前をめどに発行)でご案内します。開講前日までに必ず確認してください。 ○Zoom接続情報は、開講日当日の開始30分前よりairUで公開します。 ○配付資料がある場合は、開講初日の3日前をめどにairUに掲載します。 ○カメラは「ON」で受講してください。 【成績評価方法】全授業回を踏まえての事後レポート課題 担当講師 塚田 花恵 (国立音楽大学准教授) 専門分野は西洋音楽史。ベルリオーズを中心に19・20世紀フランス音楽文化の研究を行うほか、西洋音楽史教育の研究にも携わっている。論文に「フランスにおけるベルリオーズ受容の150年――没後の蘇演から、21世紀音楽の基盤となるまで」、「Berlioz et l’historiographie musicale sous la Troisième République : nationalisme, républicanisme et (anti-) wagnérisme」、翻訳に「エクトール・ベルリオーズ『ユーフォニア、あるいは音楽都市』」など。現在、国立音楽大学准教授、桐朋学園大学非常勤講師。 お気に入り カートに入れる あなたへのおすすめ講座 日本の「おもてなし」と「しきたり」を味わう(冬) 陰陽五行で解き明かす「日本文化と年中行事」古き良き「日本のしきたり」を知る。 中国より渡来した「陰陽五行思想」は、日本文化と風習を... 社会とつながる著作権入門 近年、アートの社会的な意義に注目が集まっています。アート思考に代表されるビジネス面やホスピタルアートなどの医療分野に加えて、最近は障害の... 京都・みほとけめぐり 「奈良の仏教美術について幅広い知識」を身につける 奈良・京都や各地の著名な観音像を取りあげて、分かりやすく解説します。第1回は清凉... 食とアートの歴史と課題を読み解く 世界的に注目されているアートと食の関係。食が美術史のなかでどのように振舞ってきたのかを探りながら、アートと社会の関係性を探ります。4回に... 関連講座 日本の「おもてなし」と「しきたり」を味わう(冬) 陰陽五行で解き明かす「日本文化と年中行事」古き良き「日本のしきたり」を知る。 中国より渡来した「陰陽五行思想」は、日本文化と風習を... やきもの鑑賞入門 -中国宋代を中心に- 中国陶磁史を概観しながら、東洋陶磁の基礎的な装飾技術とその発展について学びび、多様な陶磁器鑑賞の方法について知る。 とくに日本文化に大... 日本文化と国際交流(遠隔+対面) 「日本文化を英語で紹介する方法」を身につける 日本文化を海外に紹介する方法を学びます。日本文化の国際交流の歴史、日系人・外国人によ... 伝統芸能を支える技・技・技(2026年) 日本のさまざまな技が結集して支えている伝統芸能の現状と今日的な課題について知る。 「伝統芸能」というと日常生活との間に距離があるよ... 最近見た講座 コンピュータの中の小宇宙・モジュラーシンセシスを体験する モジュラーシンセのソフトでシンセサイザーの基本を学び、音楽制作を体験する 「DTM」という言葉に代表されるように、近年コンピュータ... 2日でできる!マンガ家から学ぶ創作キャラ&イラスト講座【アーカイブ配信】 読者に「続きを見たい!」と思わせる1ページを描けるようになることを目標に、2日間でゼロから完成まで行うワークショップです。 初日は...
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