到達目標と講座概要
到達目標
クライアントから委託されたという想定で音楽制作を行い、その過程でおきる実際の思考プロセスやプレゼンテーション、課題などを身をもって理解する。
講座概要
本講座では、雅楽器の「笙(しょう)」とDTM(デスクトップ・ミュージック)を用いた音楽制作を通じて、現代の音楽制作における企画・制作・提案のプロセスを実践的に学びます。
映画、ドラマ、舞台、展覧会、空間演出など、音楽が求められる現場では、作曲者は自由に音を作るだけではなく、クライアントの意図や作品全体の方向性を読み取り、それに対して自分なりの解釈と提案を行うことが求められます。本講座では、講師自身の実際の制作事例を紹介しながら、クライアントワークとしての音楽制作の考え方を学びます。
具体的には、受講生はグループに分かれ、仮想の音楽制作チームとして、講師から提示される発注に取り組みます。その条件には、雅楽器である笙を用いることが含まれます。笙の音色や構造、伝統的な役割を学ぶとともに、実際に笙の演奏者を招き、その生演奏を聴きながら、演奏者とのコミュニケーションや録音を体験します。そして、録音した笙の音やその他の音素材をもとに、DTMを用いて短いデモ音源や音楽案を制作し、最終的に各チームでプレゼンテーションを行います。
クライアントの発注にどう応えるか、どのような音を選ぶか、どのように相手に提案するかを考えることにより、音楽制作を表現であると同時に、他者との協働やコミュニケーションのプロセスとして捉えてみましょう。
ワークショップのグループはDTM制作の経験がある方とない方とをミックスして構成しますので、制作の経験がない方も安心してご参加ください。