到達目標と講座概要
「共感」「想像」と聞くと、デザイン思考の入り口にある言葉として、すでに馴染み深く感じている方も多いかもしれません。ユーザーを観察し、声なきニーズを発見し、よりよいプロダクトやサービスをかたちにする。本講座は、株式会社変容資源研究所代表取締役所長を務め、アート・デザインを含む人文社会科学の知見を用いた事業・組織開発コンサルティングやハラスメント・DV・虐待などの「加害者」変容支援などを行う中川瑛氏を講師に招き、その「デザイン」の射程を、もう少し大きく広げてみたいと思います。
共感と想像が欠けるとき、そこに「排除」が生まれます。誰の声が聞こえなくされ、誰のニーズが見落とされ、誰が「普通」の枠の外に置かれているのか。プロダクトや広告などデザイン思考と馴染みの良いものから、職場のマネジメント、家族や親子の関係、そして歴史や社会、芸術の領域まで、それぞれの場面で起きている排除の構造を、具体的な事例とともに見ていきます。
講座を終えた後には、自分の周りの「普通」をもう一度見つめ直し、見落とされてきた声に気づくための視座が得られるはずです。