到達目標と講座概要
【講義概要】「アート」という言葉は、美術そのものを指すこともあれば、広く作品や特定の創作行為を指すこともあり、その意味は多義的です。私たちは日常生活において、これらを文脈に応じて柔軟に捉え、共有しながらコミュニケーションを営んでいます。本講義では、まず「アート」の過剰な需要が始まった1980年代のメディア状況を振り返り、その内実を観察することで「イラストレーション」の意味を浮き彫りにします。さらに、イラストレーションを読み解く鍵となる「近代デザイン」が美術史から分出した背景を探り、美術・デザイン・イラストレーションの連関と、それらの根底に通底する「形態と色彩」の深淵について考察を深めます。
【到達目標】本講義修了時に、受講生が以下の状態に達していることを目標とします。
1イラストレーションの歴史的な変遷と現在地を俯瞰し、その体系を言語化できる。
2近代デザインが美術史から分出した背景を理解し、美術・デザイン・イラストレーションの相互関係を論じることができる。
3各ジャンルの上位概念にある「形態と色彩」の役割について、自身の視点から考察を展開できる。